南仏な会話 8
アプト行き乗り場は6番線です。 表示を見ると、7時50分にアプト行きとフォルカルキエ行きが同時に出 るようになっています。バス会社は同じです。 40分くらいに、フォルカルキエ行きの少し古る目のバスがやってきて止 まります。でも50分にちかづいてもアプト行きは来ません。このあたり から機転が求められます。 私は運転手にききます。 「アプト行きはここへ来ますか?」 「それは、このバスだ。ペルテュイで乗り換えるのだ。」 案の定、という感じです。それにしてもどこにも「アプト」の表示はあ りません。 この乗り換えの町を逃さないように気をつけなければ。でも、心配いり ません。運転手が大きな声で「ルールマルラン、ボニュ、アプト方面は 乗り換えてください。」と叫びます。 同じようなバスが止まっていて、それに乗り換えます。 乗客は私のほかに、ご婦人、女子高生、そしてアフリカ系の青年の、 合計4人です。この青年だけが途中のルールマルランで下りるけど、ほ かは全員アプトまでのることになります。 運転手の後ろに座ったご婦人は、運転手と話し続けます。 話しが白熱すると、運転手は後ろを向いて話しはじめる始末。 バスは、デュランスの谷からリュベロンの山を越えてボニュの村からリ ュベロンの盆地に下り、N100(国道)ではなくて、山すその県道を つかって直接アプトに向かいます。 1日に2往復しかないのは不便だけど、たったの4人乗客だとやむを得 ませんね。ちなみに、途中からのってきた人はいませんでした。 今回、この近辺のパス路線を調べてきたので、余裕が出来たらご紹介し ます。 (注) 南仏では、「星の数ほど」のバス会社があって、ターミナルを共用して います。だから、ガイヤ表などが会社ごとにできていて、なかなかわか りにくい。 このアプト路線を運行しているのはマルセーユの小さなところで、きっ と、ターミナルのオフィスにキップの販売を委託する契約を結んでない のでしょう。 |