これは、はじめて赤いプジョーで行ったときから2年後のお話です。
97年9月17日水曜日、私はエクスに留学中のKAさん一家におじゃまして、KAさんの(大きな)プジョーにのって総勢5人のリュベロン日帰りドライブにでかけたのです。
エクスを北上して、シルバカーヌ修道院を見てからデュランス川をわたって、ルールマルランの村へ。そこから山に入って、ビュースに着いたのはちょうどお昼時。強い日差しの中、モーリスの店へ行って、屋外の席でおいしい、おいしいランチとあいなりました。ただ、車があるので、ワインを遠慮したのが残念。
帰り際、わたしはモーリスに:
S:おととし、久保田さんがテレビ画面のプリントアウトを渡したでしょ?
あの絵を作ったのが私ですよ。
M:「おお、そうか。あれは、大事に枠に入れてとってあるよ」
で、またもや日仏のおじさんは握手を交わしたのでした。ここにその(「ちょっとふらっとしてしまいました」の)千乃嬢がいてくれたらなあ。
それから、車は公民館の前を通って、村をぬけます。民宿の写真を撮ろうと止ったら、KAさんがいたくその建物に引かれたようなので、とにかく坂を降りて民宿へ行ってみることにしました。
そうしたら、案の定、ヴェロニクの「車の音のセンサー」が作動して、2階のテラスから顔を出してきます。
S:「私は久保田さんの友だちで、2年前に泊まっています。」
S:「こちらの方は私の友だちで、現在、エクスにすんでいるのです。」
S:「近いうちに泊まりに来たいそうなので、カードをもらえますか?」
それを聞いたヴェロニクが長男をつれて下りてきました。もう4歳半になるそうです。もう一人、2歳の弟が生まれていました。ということで、白馬と一緒に雑談してしまいました。この白馬、とても慣れていて、坊やの頭をなめたりするのだけど、もう、ぜんぜん慣れっこになっているみたい。
KAさんは、学校の休みのカレンダーの話などをして、今度いつ泊に来るか決めていたみたいです。では、次のときまでヴェロニク、さようなら。 |