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【33】 ニース最後の日
 最終日は、ニースの市内でまだ行ってないところを仕上げる予定にした。 そう、車はきのう返したし、連れの3人はストのなか、フィレンツェへむけて発ったのでした。(薄情な私は、ストでいつくるかわからない列車を待つ彼らをホームにほっぽりだしたのでした。) 
 まずは「城山」へ。山頂付近に大きな人工滝がある。どうして水を上げているんだろう。調べてみなければ。町も、plage (浜辺)も、Vence の方の山も Mercantour の方の山もすっかり見渡せる。 
 山を降りて Musee d'Art Moderne et Contemporain へ。建物自体も芸術品のような、モダンアート。しかし、モダンすぎていまひとつ感興がわかない。それからバスに乗り、Musee International d'Art Naif と Musee des Beaux Arts へ行く。何れも入場無料。  
 Musee International d'Art Naif は名前の通り、素朴な絵だけをあつめためずらしい美術館。ちょど小学生の団体がバスできていてとても賑やか。2階の1室が遊戯室になっていて、奇声をあげて大騒ぎ。
   もちろん、遊具や飾り付けもアーティスティクにできています。この美術館、きっと日本の若い女性によろこばれそう。 
 最後の Musee des Beaux Arts が逸品ぞろいでとにかくすばらしい。シャガール美術館などに比べてガイドブックに地味に出ているせいか、人が少ない。だが、展示品の質は非常に高い。16:50、強制退去させられてやむなく退出。 
 Promenade des Anglais へ出て、海岸を東に歩く。まだ太陽は高い。海岸から見ると空港は意外と近い。タクシーしている機体がはっきりと識別出来る。夜にこれを見るとすばらしい光景だろうに。それにしても風が冷たい。寒い。 
 さて、ニース最後の食事はどうしよう。パリ行き夜行まであと2時間。 Promenade des Anglais 沿いのレストランで「ニースサラダ」をとる。 
 19時。まだ太陽はカンヌ方向の山の上だ。しかし、海岸で待つには、寒すぎる。 これまでだ。さようなら、Promenade des Anglais。
 
何度見ても飽きない、カンヌの山にしずむ夕陽。ジュアンレパンの海岸から。

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