22時ちょうど、ゲートから乗客が出てきた。ヨーロッパの飛行機は、着地時刻ではなくゲートに出てくる時刻を基準にしているので、正確だ。それにしても、日本人が多いこと。
やあ、と3人組みがでてくる。「ようこそニースへ」と私は、ニース人のようにお迎えをする。3時間前にニース入りしたばかりなのに。
でも、昨年2月の夜、一人でこの空港に着いた時のあの不安感はなんだったんだろう。今はもう「ニース慣れ」したんだろうか? さっそく、3人をホールのATMに案内してフランの作り方の説明をする。わたしと妹のVISAはちゃんとキャッシングできる。Ca
marche である。
ところが、KさんのVISAは何度やってもだめなのである。で、しかたなく円の万札をフランに自動両替するに留とどめる。でも、どうしてKさんのVISAはだめなんだろう?
翌日、Villefranche-sur-Mer の銀行のキャッシングでトライする。やはりだめである。公衆電話で奥さんに電話しようとする。カードではきかない。
その翌日、Menton の公衆電話から奥さんにかける。しかたないからテレカを買ってかける訳である。「VISAに電話してオレの暗証番号をしらべてくれ」とたのんでいる。原因は暗証番号がちがっているとしか考えられない。 翌日、奥さんに結果をたずねる。「番号は直接本人でないと教えられない」とのこと。時差の関係で、なかなか話しが進まない。
また日が変わって、Vence は Matisse の礼拝堂の前の公衆電話。Kさんは、直接VISA
の担当にかける。「フランスからかけているのです! テレカの残りがないのです!」と叫んでいる。先方は注意深い。「何か一つ、本人だけしかわからない事を言ってください。そうですね、取引銀行はどこですか?」「xx信用金庫xx支店です」やっと許してもらえた。答えは、本人が届けたと思っていた番号ではなく、VISAのデフォルト(既定値)のままの番号だったのだ。
グラースの フラゴナール 香水の前の電話。VISA でかかった。嬉しそうに奥さんと話しているKさん。これでお金の心配なしにイタリアまで行けるね。 |
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イタリア国境の町マントンへも行きました。
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