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【17】 カフェ・デゥ・ギャルソ ンへ
 ミラボー通りは、エクスのシャンゼリゼ。噴水のある大ロータリー(ドゴール広場)から放射状に出る並木通りの一つです。エクスは活気のある町です。とくに学生・若者が多い。そして美人が多い。勉強するにはいい町かもしれない。
 片側にはcafe やレストラン、旅行代理店など、客商売が並び、反対がわには比較的地味な建物が。 歩道が広いので、屋外の席から通行人を眺めると、とても「その気」になる。フランスにいるんだなあ、と。ハ
 ところで、「12ヶ月」に出てきて、BSでも調香師をめざす日本人女性が入るcafeはなんていったかなあ。名前が思い出せない。 が、いきなり目に入ってきた緑のDEUXGARCONSの看板。あ、これだ。と、ミーハ ーおじさんは、さっそく探訪にでかける。

また久保田さんの表現を借りよう。

 「エクスの女子大生を観察」しようと入った、かの有名な(「南仏12月」 で)のミラボー通り(COURSMIRABEAU)にあるドゥ・ギャルソン(Deux  Garcons)では、ざっと100席はある歩道におかれた客席は、ほとんど客 で占められていても、奥にパーのある、高い天井の古い落ちついたしつら えの室内には、い空間にゆったりとした間隔で、それでも50席はあると 思うのだが、その時客は1組2人だけ。そこに座るのは、「勇気」が必要 と感じられた。みんなはアヴェック・ル・ソレイユして(太陽といっしょ に)いるのに、なにかおてんとうさまをさけているような「うしろめたさ」、それに打ち勝つだけの勇気が。
  お茶なら外の席で、ということでテラスでコーヒーをすすりながら観察をする。たしかに、入り口のドアには2人のギャルソンがいてドアボーイの役目をしている。だが、どのギャルソンも人相がいやにやくざっぽい。 インテリアも見ておかねば、とトイレを借りたついでにじっくり観察させてもらう。落ち着いた木の色、鏡が多用されており、テレビで見たとおりだ。
 これでBS番組の現場確認はおしまいだ。あとはサント・ビクトワール山をまわってニースへまっしぐら。

 
クール・ミラボーに並ぶカフェ (97-9-16撮影)
「オリーブの香り」の舞台はエクス

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