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18 終わりの日は突然にやってきた



先週から具合のよくなかった日本に残してきた妻が、一向によくならず、帰国して欲しい、とのことなのです。月曜日(第3週)の朝のコーヒーブレークにかけた電話で決定的になり、直ちに翌日の帰国の準備にかかりました。 学校側では、安い航空券を探してくれ、またできる限りの返金をしてくれました。

学校の食堂での最後の昼食のあと、ナタリーは「コーヒーを飲まない?」と私をテラスへさそってくれました。最後の15分くらい、自販機の5フランのコーヒーを飲みながらの雑談。彼女の心配りがとてもうれしかった。

でも、もっと言いたいことがいっぱいあるのに言葉にならないもどかしさ。活用語尾がちがっているのでは、とかetre支配かavoir支配か考えていると、つい話しがよどんでしまう。

月曜の午後は授業がないので、レオノールにあいさつできないのが心残りだった。 夕方、まちで、レオフェレの歌う、ベルレーヌ、ランボーと、ボードレールの詩のCDを2枚買った。

夜は、ジョルジュとクリストッフがフランス最後の夕食に誘ってくれた。