19 本当のエピローグ
あらかじめ抱いていた期待(予想)と現実の違いについて、整理しました。
ーコートダジュールはあたたかい? 第1週はさむくて、雪をつんだ車も走っていた。終夜暖房をいれたので、乾燥してこまった。 第2週以降は、「平年並み」にもどったようで、休憩時間にテラスでひなたぼっこをしたり、夕焼けを見ながら、海岸を散策できるようにった。 学校のテラスからみる町並み、地中海とその背景の白いアルプスの前衛の山々には言葉を失う。 ーこの街は、いなかの漁港である? 現実、ニースとカンヌの間は、開発し尽くされており、自然の森や林は少ない。ただし、ここはちいさなまちなので、夜の喧騒はなく、しずまりかえる。(ただし、2月の時点での話し。) ー生徒は金持ちの子弟で、夜毎遊びまわる? ほとんどが資金を自分で工面してきており、質素。夕食はほとんどサンドイッチなどをかってきて自室でたべる。また、上達したい、という強い意志があるため、勉強熱心で、サボったりはしない。 ー宿舎は学校の所有する寮? 実は、契約したリゾートマンションで、大部分は普通の客。バスタブつきで、かなり優雅なへやであった。とくに、ダイヤルインの電話が便利だった。私の場合、結局、他の部屋へあがりこんだり、自室へ招き入れる事はなかった。みなさん、比較的おとなしい生活をしている様子。(ただし、ティナは朝帰りしたりして、ちょっと怪しい。) ー季節はずれで、生徒は少ない? ひょっとして、入学生はわたしひとりだったら、なんて思ったが、13人ほどいた。これがこの季節での標準らしい。なお、コースは2週間ミニマムで、長いのは何ヶ月も可能。 夏は非常に込むという。2月を選らんだのは正解だった。ただし、2週目から、日本の某外大から30人をこす団体がやってきた。やはり春休みは避けたほうがよさそうだ。 ー教官の質は高い? 非常に高い。資質もさることながら、キャラクタがすばらしかった。それと、準備に手間を掛けいている。大学で仏文学とフランス語教授法をまなんでいるよう。 すでに同様の学校で2回研修しているクリストッフも、ここがダントツに良い、といっていた。 |