1 いざニースへ
それは2月12日のことだった。シャルルドゴールでは、ちょっとした不運が重なり、11時10分のニース行きへの乗り継ぎに5分不足して失敗。ちょっとあせる。
12時40分にスタンバイをかけるが、これも満席でのれない。あとでトモコと話しているなかで、彼女はこのフライトに乗っていた事を知る。 こんでいるのは、土曜日で、しかもニースのカーニバルが始まる事が原因しているらしい。エアバスだというから安心してたら、ちっこいエアバスで、定員も少ない。
結局、乗れたのは18時20発のフライト。Aerogare 2で7時間も時間をつぶしたことになる。その間、意味のある行為といえば、両替と、電話で今宵のホテルを予約した事くらい。
アナウンスによると、機はアビニョン、ツーロン、カンヌ上空を飛んでいくが、いずれも夜景だけだ。夜の8時台のニース空港はがらんとしている。ここからタクシーでカーニュの駅まで行き、SNCFに乗る。9時ちかくの人影のないカーニュのホーム。わびしさと不安が交錯する。 各停に乗り、目的の駅に降りる。駅前はがらんとして人影もない。地図を頼りに重い荷物をひきずり安ホテルへむかう。これがフランスでの第1夜の様子であった。(翌朝、学校が手配してくれた宿舎に移動にする) |