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2 研修の始まり  



2月14日の朝、指定された時刻に宿舎レジデンスの玄関にいくと、すでに、頭のはげ上がった男性(ジョルジュ)と、暗っぽい服装のフサフサの金髪の髪の少女(マリアンヌ)が不安げにまっている。 定刻に長身の女性(実はフランス語を習得中のアイルランド人リサ)が来て、英語で点呼をする。彼女の運転するワゴンで、レジデンスに寄宿する6人ほどの仲間達は、毎朝通学する事になる。

学校では、硬いパンとコーヒー、紅茶、バターとジャムの朝食が出る。これにはみんなうんざりするのだが、たいていティナやマリアンヌといった美女が前に座るので、まあ、雑談を楽しむためにも、つきあうことにする。

初日の午前中は、開校のあいさつに続いて、街の案内。 フランス語がわからない場合は、英語で説明するから言ってくださいねというものの、だれも申し出はしない。

今週の新入生は、メキシコ、スイス(ドイツ語圏)、ドイツ、イギリス(在ニース)、ノルウエー、日本で、合計13人くらい。2人として、同時に申し込んだ人はいない。 最年少は、イルバの16才、最年長は、ジョルジュの55才。日本からは私の他に、上智大生のトモコ。

午後はクラスわけのテストの後、早々と解散。あとは、天井が落ちる事で有名なスーパー「カジノ」などへでかけて買い出しをする。