ニースは、西欧諸国の中ではとびっきり運転の難しい町だとおもいます。
車が多い
道路が狭くて複雑、無秩序
一方通行がある
ロータリーがある
二重駐車がある
駐車場所がない
坂がある
歩行者が信号無視をする
よくとばす
案内標識があまり親切とは言えない
さらには、一番安いプジョー106を借りたので、
マニュアルミッション(これは当然だけど)
パワステなし
シートベルトがどんどん締まってくる
など、もう多重苦でした。そして、駐車しておくと、前後にぴったりつけられ
る。バックギアに入らなかったり、サイドブレキをつかった坂道発進をしたり、もう、何回エンストさせたことか。
幸いにして良い日本人ナビゲータを得た私は、なんとか無事この町を乗り切ったのでした。ナビゲータ氏は、日本ではみずから運転しており、方向感覚があり、かつ決して怒ったり、パニックになったりはしなかったので、とても助かりました。
私は、大体のコースと時間配分をあらかじめ伝えておき、彼は交差点や車線、安全の確認を担当しました。したがって、私は運転行為に集中できたわけです。
ところで、日本では大抵、一方が不注意でも相手が気を付けていれば事故がおきない。フランスでは、一方でも注意を怠ると事故になる。つまり、歩行者でも運転者でも相手がはっきり確認してくれたり、注意してくれることを前提として動いているわけだ。優先権のあるほうは、かならず譲ってもらえることを想定して運転している。それだけ「冗長性」のない仕組みになっているわけだ。だから、いつも自分に優先権があるかどうか意識してなくてはならない。Vous
n'avez pas la priorite. 「あなたには優先権はないよ〜譲れ」の標識が要注意。
地図は、以下の方法をとりましたが、ぜひこれをおすすめします。 ミシュランの黄色の大きい地図を買って、A4サイズにきります。切り方は、自分の行動範囲がなるべく1枚に収まるように決めます。裏は白いので、別の地図と背中合わせにスプレーのりで張り合わせ腰をつよくして、ファイリングできる透明のビニール袋に入れます。できた地図をバインダーに入れ、その日必要なペ
ージだけとりだして助手席におきます。これを見たベロニクは、「よくオーガナイズできてるね」と感心してくれた。(ちなみに、この地図は東京でも入手出来ます。)
大きなのを折ったり開いたりして、今いる場所を特定したりしなくてよいし、地図もいたみません。もったいないようですが、旅に出ると時は金なり。道に迷って時間をロスる方がよほどもったいないです。
町中に入ると分解能が足りなくなるので、ミシュランの赤と緑のガイドブックをもちだします。黄色の地図とガイドブックの地図は連携して編集されているので、とても機能的です。
車は「一流」の Hertz を使ったので、結構高くつきました。(カードの清算書がきて、蒼い顔) ガソリンも日本並みに高かったです。
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今回(97-9)は、さらに新しい試みとして、行く予定の所をスキャナーで取り込み、A4サイズにカラープリントして使い捨ての地図を作りました。これだと心置きなくたたんだり、書き込んだり出来ます。 |