マチスのチャペルはChapelle du Rosaireという。白い小さなChapelleに、ブルーと黄色の鮮やかなステンドグラスが映える。ステンドグラスや教会に対して抱いていたイメージとは全然違う、明るくておしゃれな場所だった。
Venceの村に到着。車を駐車場に入れる。この町のそばにあるMatisseがデザインしたchapelleを訪れるのが最大の目的なのだが、水曜日の開館時間は午後
2時半から。それまでゆっくり昼食でもとりながら町をお散歩することにしよう。
これから訪れるMatisseの礼拝堂もMentonの市役所にあるCocteauによる婚礼の間にしても、芸術家の作品が美術館ではなく生活の場というか日常空間で輝きを保っているのがとても印象的だ。Cote
d'Azurにはそんな風景があふれている。
以上、Chloe さんの【135時間】から。
マチスのチャペルは、開館日が限られている。あらかじめよく確認したうえ、1
0時の開館にあわせていざ現地へ。迷子にならなかったので、30分前に到着。
普通の町中にあるので、ミシュランの緑をしっかり確認しないと通り過ぎてしま
う。
待ち時間をつかって、となりの空き地でパンやオレンジのピクニックで朝ごパン
を済ませる。だんだん人が集まってきて、開館と同時にチャペルの中はほどよい
「入り」になり、案内の婦人が10分ほど、内部の説明をしてくれる。
コクトーの婚礼の間と比較してしまう。おしゃれなチャペル。白くて明るい。だ
から、普通の教会と全然イメージがちがう。
いろいろ抽象化された形象がつくりこまれているのだが、いちいちこれは何をあ
らわしているか、説明してくれた。場合によっては、見る人の判断に任せてもよ
いのでは、と思われる部分までも。(ただし、20%も理解できなかったが。)
帰り際になって、06ナンバーの観光バスが日本人の中年の団体さんを連れてき
て、同行ガイドが日本語で説明をはじめた。複雑な気持ちである。
私の正直な印象。チャペル全体がマチスのすばらしい芸術作品であることはたし
かであるが、地元の人が集ったり、敬謙な気持ちで祈る場所としては、違和感を
禁じ得なかった。
さあ、つぎはVenceの旧市街へ。 |